優勝争いは、横浜F・マリノスの思わぬ一人勝ちとなった。
前節32節では2位~4位までの上位陣そろって敗戦。首位の横浜F・マリノスはCKのチャンスから中澤佑二が決めた1点を守り抜いて、勝ち点3を積み上げることに成功した。
2位の浦和レッズは、ホームで6位の川崎フロンターレに1-3で敗戦。セットプレーから失点し、後半に槙野智章がオーバーラップから同点に追いつくも、その直後に、その槙野が相手のクロスをクリアミスする痛恨のオウンゴールで、再びリードを許してしまう。
ロスタイムには得点ランクを独走する大久保嘉人(川崎F)に決められての敗戦となった。
3位のサンフレッチェ広島は、アウェイで、逆転優勝を狙う5位のセレッソ大阪と対戦。一進一退の攻防が続いたが、52分、縦パスからの崩しで最後はシンプリシオが決めてセレッソが先制。そしてこの1点が決勝点となった。
4位の鹿島アントラーズは、ホームでサガン鳥栖と対戦。代表帰りの大迫勇也の奮闘もむなしく、キム・ミヌ(鳥栖)の2得点によって敗戦。数字上の可能性は残すが、勝ち点6差、得失点12差を考えると、現実的にはここで優勝争いから脱落と言えそうだ。
首位・横浜F。マリノスは、2位・浦和レッズと勝ち点4差、3位・サンフェレッチェ広島に勝ち点5差と広げている。早ければ今節の新潟戦での勝利で優勝が決まることとなる。
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