リバプールのオーナー、ジョン・W・ヘンリー氏が、ヨルダンとのW杯プレーオフに臨むウルグアイ代表に招集されたFWルイス・スアレスを迅速に行動させるため、自家用ジェット機を手配した事が明らかとなった。19日付の英メディアが報じた。
ウルグアイは敵地での第1戦で5-0と大勝を収めていたが、20日にホームで行われた第2戦にもスアレスは先発フル出場し、0-0でW杯出場を決めた。試合後、ウルグアイはお祭りムードに包まれたが、スアレスは23日に敵地で行われるエバートンとの大一番「マージーサイド・ダービー」に出場するため、ジェット機に飛び乗り21,600キロの距離を16時間半かけてとんぼ返りしたという。
当初の予定では試合前日(22日)の午後にリバプール入りする予定だったが、ジェット機を使用したことにより、合流を1日早める事ができたという。
この結果、スアレスはエバートン戦に先発フル出場し、チームの2点目を決めた。試合は3-3で引き分けとなったが、試合後には両チームのファンからスタンディングオベーションが起こるなどし、地元メディアでは「今季最高の試合」、「歴史に残るマージーサイドダービー」などと称された。
ヘンリー氏がジェット機に使用した費用は明らかにされてはいないが、スアレスの強行出場が同ダービーに花を添えたと言っても過言ではなさそうだ。
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