練習で主力組に入った本田と香川
2018年ロシアW杯アジア2次予選最終戦となる29日のシリア戦(埼玉)を待たずして、最終予選進出を決めた日本代表。現時点ではFIFAランキング・アジア2位に入っているが、同日の親善試合で韓国がタイに引き分け以下の結果を残さない限り、この地位を保つのは難しい。
つまり、4月12日の最終予選抽選会(マレーシア)での第1シード入りは微妙な情勢ではあるが、とにかくシリアにスッキリと勝ってE組1位通過を果たし、少しでもいい状態で最終予選に近づきたいものだ。「最終予選はもっと厳しくなる。いろんなディテールを修正していかないといけない」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督も気を引き締めていた。
そのシリア戦だが、指揮官が「2つのオーガナイズを用意する」と語った通り、24日のアフガニスタン戦(埼玉)から大幅にメンバーが入れ替わりそうだ。
26日夕方、埼玉県内で行われた練習中にトライした10対10のゲーム形式では、基本布陣が4-2-3-1に戻り、1トップに岡崎慎司(レスター)、2列目右に本田圭佑(ミラン)、2列目左に宇佐美貴史(G大阪)、トップ下に香川真司(ドルトムント)という顔ぶれが主力組と見られる方に入っていた。ハリルホジッチ監督は彼らに大量得点勝利を託す意向のようだ。
この練習では3列目(ボランチ)に長谷部誠(フランクフルト)と山口蛍(ハノーファー)が入っていた。となると、ボランチの構成がやや守備的になる分、前線4枚がゴール前へ行きすぎるとゲームを作る人間がいなくなってしまう。誰が前回の清武弘嗣(ハノーファー)のような仕事をするかというのは、重要なポイントになってきそうだ。
そこで、考えなければならないのが、本田の役割。彼はご存じの通り、ACミランでは右サイドに入っているが、ゲームを作りながら得点機をお膳立てする司令塔的な役割をメインに担っている。