長友佑都【写真:ダン・オロウィッツ】
【日本 5-0 アフガニスタン 2018年ロシアW杯アジア2次予選】
日本代表は24日、 ロシアW杯アジア地区2次予選でアフガニスタンと対戦し、5- 0で勝利した。
ダイヤモンド型の中盤はそのポジションに入る選手自身も試行錯誤しながらプレーしたがが、左SBの長友佑都も細心の注意を払っていた。
「初めてやるシステムだったので、(柏木)陽介だったり、 流れてくる(原口)元気とかとのポジショニング、そこの距離感、 バランスを意識しながらやっていました」
左サイドで長友と柏木がかぶってしまう場面も何度かあった。相手にとってもマークしやすい状況になっていたが「試合の中で話し合った」ことで少しずつ改善。「陽介が中にもっと入って僕が張っていう状況が多くできて、 リズムがどんどんできたかなと思う」と分析する。
攻撃に関しては長友自身、もっと高い位置を取りたい気持ちもあったという。だがこうも考えている。
「これが強豪相手には相当なリスクがある。 強豪にはちょっと両SBがあそこまで高く上がるっていうのは正直、難しいんじゃないかなと僕は個人的には思う」
オーバーラップのタイミングやリスクマネジメントをチームとして突き詰めていけばオプションになる可能性はある。だが、強豪は一瞬の隙を確実に突いてくるため、SBにはバランス感覚も求められる。
90分のほとんどを攻撃に費やせるアジア2次予選でならSBが時にウィングのような位置まで上がることも許されるが、世界と渡り合うにはそうした奔放さは命取りになる。セリエAで強烈なアタッカーと対峙しているだけに、長友の「正直、難しい」という言葉には重みがある。
【了】