ランニング中の日本代表選手たち【写真:舩木渉】
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は21日、埼玉県内に集合して初練習を行った。
最初は2つのグループに分かれてボール回しで体を温め、約10分間ピッチ上で全体ミーティングを行った。
グループ1:酒井(宏)、酒井(高)、昌子、林、槙野、柏木、西川、原口、藤春
グループ2:長友、宇佐美、森重、山口、金崎、東口、小林、岡崎、清武、長谷部
ヨーロッパで20日に試合をしたばかりの本田圭佑、香川真司、川島永嗣、ハーフナー・マイクは合流せず。吉田麻也は空港から直接練習に参加し、ミーティングからチームに加わった。
ミーティングが終わると全員でランニングを開始。走る方向を変えながら20分間体に熱を入れた。ハリルホジッチ監督は観客の子供達から送られた「頑張れ」の声援に反応し笑顔を見せるなど和やかなムードで練習が進む。
ランニングが終わるとサーキットトレーニングで体をほぐし、チーム全員でストレッチ。ここまでで約半分のメンバーはコンディション調整のため室内トレーニングに移った。
残った選手たちはセンターサークル内でボールフィーリングの確認やリフティング、パス交換などをこなし、赤と白のビブスを着て2グループに分けられた。
赤組:山口、小林、藤春、吉田、東口、林
白組:宇佐美、金崎、西川、長谷部、昌子、(モワンヌコーチ)
最後のメニューは4つのミニゴールを用いた「2ゴールゲーム」だった。およお40m四方のフィールドに各色6人ずつが入り、すべてのプレーを2タッチ以内で行うミニゲームを5分間×2本こなした。途中ハリルホジッチ監督が流れを止めて攻撃時のボールの受け方や抜け出し方を身振り手振り交えながら熱く指導するなど、選手たちの表情は徐々に真剣なものになっていった。
短い時間の中で長谷部誠が気の利いた先読みを見せたり、金崎夢生が卓越したテクニックを披露したり、代表合宿ならではのクオリティの高さを示した。
初日の練習は室内組と屋外組に分かれ、それぞれのコンディション調整を主眼に置いたものだった。全体練習を終えた後には吉田と金崎がそれぞれハリルホジッチ監督の個人指導を受ける場面も見られている。
金崎は両足を使った細かいドリブルを、吉田はイレギュラーなボールの処理を監督からの指示の下で集中的に確認。帰国したばかりの後者はDFとしての役割のほかに「エクストラでトレーニングする必要があった」とコンディション確認の意味があったと説明している。
(取材・文:舩木渉)
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