守備を意識して試合に挑んだ香川真司【写真:Getty Images】
現地時間17日にヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦2ndレグが行われ、ドルトムントはトッテナムと対戦。ピエール=エメリク・オーバメヤンの2ゴールにより、2-1の勝利をおさめベスト8進出を決めた。
この試合で、27歳の誕生日を迎えた日本代表MF香川真司は途中出場を果たすが得点にはからめていない。ただ、1stレグで3-0の勝利をおさめていたこともあり、今回の試合は守備を重視して試合に挑んだことを明かしている。
3点リードした状態でトッテナム戦を迎えたことについて香川は「守備をしっかりして、その中でカウンターから何本か決まれば良いなと思っていましたけど、相手も上手くボールを持っていたので、こちらもリスクを背負わないつもりでいました。守備は上手くゾーンで守りながら、余計な失点をしないようにしっかりと意識していました」とコメントし、守備に重点を置いていたと語った。
そのようなやり方が、逆に難しいのではないかと聞かれた香川は「難しくはなかったですが、得点を取ったあとも攻撃する時間が欲しかったです」と、攻撃についての課題をあげ、自分自身のプレーについては「まずは守備をしっかりと意識し、攻撃になったときにはスペースが生まれていたので、そこが起点になれば良いなと思っていました」と語り、攻撃のチャンスもうかがっていたことを明かしている。
また、27歳の誕生日を迎えたことについては「一つ歳を取っただけです。逆に悪い誕生日と言いますが、歳をとることは別に嬉しくないですね。ただ、やっぱり年齢を重ねると共に、もっともっと進化していくと言うのを自分自身で考えて頑張っていきたいと思います」と、さらなる成長を誓った。ブンデスリーガ第26節のマインツ戦に続けてのゴールとはならなかったが、ELでさらに一つ前に進めたことは、今後の香川の成長につながるだろう。
取材:本田千尋
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