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なぜロナウドは敵地で沈黙するのか。見失ったスタイル、その理由を示す2つのデータ

リーガエスパニョーラ第29節、レアル・マドリーはアウェイでラス・パルマスと対戦。試合は2-1で勝利を収めたものの、内容は決して優れたものではなかった。そして、前節ホームで4得点のクリスティアーノ・ロナウドは、またしてもアウェイで沈黙した。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

流れからの決定機ではマドリーを上回ったラス・パルマス

レアル・マドリー
アウェイで勝利を手にしたレアル・マドリーだが…【写真:Getty Images】

 ホームで行われたセルタ戦での7-1の大勝からチャンピオンズリーグを挟んで迎えたアウェイでのラス・パルマス戦。現在15位の昇格組であり、本来であればアウェイでも圧倒的な勝利が期待される相手だが、今季のマドリーはアウェイというだけで一抹の不安を抱えている。

 しかも、ラス・パルマスは15位の昇格チームとはいえ、第25節のバルセロナ戦では敗れながらも内容では善戦。その後の3試合ではエイバルやビジャレアルという上位のチームを相手からも勝利を挙げて3連勝中と好調の中にある。

 その不安はキックオフから徐々に高まっていく。ラス・パルマスはバルセロナ戦と同様に4-1-4-1のシステムでマドリーの中盤に激しいプレスをかける。その結果、マドリーは90分間で11回もボールを失い、ラス・パルマスはショートカウンターから決定機を作り出していた。

 マドリーのGKケイラー・ナバスが5回のセービングでゴールを守ったことで、ラス・パルマスの得点は1点にとどまったが、流れからの決定機という点では確実にマドリーを上回っていた。

 それでも結局はセットプレーからの2点からマドリーが勝ち点3を手にし、ラス・パルマスは勝ち点を得られなかったという事実のこの両チームの差があるといえる。

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