ミルトン・メンデス監督が柏レイソルを去る【写真:Getty Images】
柏レイソルのミルトン・メンデス監督が12日のジュビロ磐田戦終了後に辞任を発表した。
明治安田生命J1リーグ1stステージ第3節の磐田戦は2-2に終わり、柏は今季初の「勝ち点1」を獲得した。しかし指揮官がわずか3試合で退任してしまう。
記者会見で自ら辞任について明かしたメンデス監督は「昨日ゲーム前の前泊でホテルに宿泊したのですが、そこでクラブの強化部と協議の場を設けて、私の家族の健康上の問題もありまして、その協議の中で、今日のゲームがチームを指揮する最後となりました」と今回の決断の経緯を説明した。
そして「チームはこれまでしっかりと日々のトレーニングに取り組んでくれていますし、今後Jリーグの中で順位を上げていってくれるのではないかと思っています。この場を借りて、社長をはじめとするクラブ関係者の皆様、強化部の皆様、すべての方々に感謝の気持ちを伝えたい」と述べると同時に3試合で1勝もできなかった不甲斐ない成績について謝罪した。最後は日本語で「ありがとうございます」と締めて、別れの挨拶を終えている。
同席した柏の瀧川龍一郎社長は「ご家族の健康上の問題ということで、辞任の申し入れを受けまして、残念ではありますけれどもクラブとしても受理することにいたしました」と苦渋の決断であり、成績は退任に無関係であると強調した。
メンデス監督の後任には下平隆宏ヘッドコーチが昇格し、代行という形ではなく監督に正式就任する。いまのところ他のコーチやスタッフ陣に変更はなく、明日から新体制で次節アルビレックス新潟戦に向けて再スタートを切る。
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