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Jリーグ 12年前

柏レイソルの選手たちが語る、天皇杯決勝戦

天皇杯、ガンバ大阪との決勝戦で決勝点となるヘディングでのゴールを決めた渡部博文が語る、決勝戦への思い。そして、渡部のゴールをコーナーキックからアシストした、ジョルジ・ワグネルが語るACLへの思いを、両選手のコメントからお伝えします。

text by 後藤勝 photo by Kenzaburo Matsuoka

決勝点を決めた渡部博文が語る決勝への思い

(決勝ゴールをマークして)素直に嬉しいのと。いままで試合に出られない時期もがんばってきてよかったと、素直に思います。

 決めるということしか考えていなくて。頭を突き出した、という感じです。
 準決まで連れていってくれたのは工藤(壮人)や近藤(直也)さん、やっぱりチームのみんなのおかげ。まあ、最後に出させていただいて、おいしいところを持っていったんですけど、決勝という結果を求められる舞台で結果を残すことができてよかったです。

 けがをしながらも、警告を累積させながらも、決勝につないでくれた人たちがいた。その人たちのためにもやろうと思っていました。

(気をつけていたことは?)ウラを狙っていこうということで、あまりボールを持ちすぎず、なるべく早く離して動かそうと思っていました。

(長い時間守っていたが?)正直、ガンバはボール廻しがうまいし、廻されるというのはわかっていました。廻させているんだという気持ちでやろうと、後ろのDF同士では声を掛けあっていました。そういう気持ちで臨めたことがよかったと思います。

(レアンドロは前半のシュートがゼロだったんですが、抑えられたという手応えは?)レアンドロの特徴はミーティングでも、スカウティングでも研究してくれたので、そのおかげで守備が安定したということもあると思います。

(先発はいつ言われましたか?)準決が終わって次の日、30日です。準決が終わった時点で近藤さんもけっこう厳しそうだったので、そのときから行く準備はしていました。

J2で一度優勝はしたんですけど、そのときは試合に出ていなかった。今回は決勝に出た上でタイトルを獲れたということが、ぼくの中で大きな自信になりました。

出た試合では常にゴールを狙うという気持ちでやっているんですけれども、今年はなかなか先発で出場する機会が少なかった。今回は大舞台だったので、狙っていた部分はあります。

いつもネルシーニョ監督は「渡部はシンプルに競れ」と言ってくれる。ぼくもその駆け引きのところで、あまり動かずにゴールを狙おうと思っていた。狙い通りのゴールができました。いつも通り、競り合いでは体を張るということだけを考えてやりました。

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