現地時間9日、チャンピオンズリーグ（CL）ベスト16・2ndレグでチェルシーとパリ・サンジェルマン（PSG）が対戦する。

　敵地での1stレグを1-2で敗れたチェルシーは、突破のためには本拠地スタンフォード・ブリッジでの勝利が絶対条件。一方、PSGはスコア次第では敗戦でも突破が決まる。しかし、PSGはアウェイゴールを1つ許していることから、この1ゴールが勝敗を分けることにもなりそうだ。

　チェルシーは、1stレグからMFネマニャ・マティッチの出場停止が明けて復帰。FWジエゴ・コスタは週末のストーク・シティ戦は欠場したが、PSG戦の出場には間に合う見込みとなっている。だが、キャプテンのジョン・テリーは負傷が癒えず、欠場する可能性が高い。

　PSGはチーム批判により追放されたセルジュ・オーリエの欠場は決定的。その他、ハビエル・パストーレ、マルコ・ベラッティ、ブレーズ・マテュイディの出場が不透明となっている。

　昨年末にフース・ヒディンク監督が就任したチェルシーは、以後のリーグ戦では無敗を継続。5勝7分とやや引き分けが多いが、前半戦の不振から脱しつつある。しかし、今回のPSG戦は“負けない”ではなく、勝利が求められる。

　対するPSGは先月28日のリヨン戦でついに今季初黒星を喫した。5日のモンペリエ戦でもスコアレスドローと下降気味だが、首位を独走している状況に変わりはない。この“一強状態”が、CLという大舞台でどう影響するか。

　一昨季から3シーズン連続で決勝トーナメントで対戦することになった両チームの対戦成績は互角。一昨季は、アウェイでの1stレグを1-3で落としたチェルシーがホームでの2ndレグを2-0で勝利する劇的な展開で勝ち抜けた。

　しかし、昨季は2試合とも引き分けに終わったもののアウェイゴール数によってPSGが次のラウンドに駒を勧めている。チェルシーが昨季のリベンジを果たすのか、それともPSGが返り討ちにするのか、注目が集まる。

▼突破条件
チェルシー：1-0または2点差での勝利
PSG：勝利、引き分け、2点以上奪っての1点差敗戦（2-3、3-4など）
※チェルシーが2-1のリードで90分を終えた場合は延長戦

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