ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
日本代表は8日、千葉県内で合宿2日目の練習を行った。一般のファンも見守る中、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いるチームは温かい歓迎を受けた。
午後のトレーニングは、午前と同様にパス練習から始まった。『鳥かご』とも呼ばれる、8~10人で円を作ってボールを回して2人がそのボールを奪うメニューをこなす。2つのグループに別れて行われたが、所属クラブ毎に選手が偏る傾向が見られた。
〔グループ1〕
柏木、槙野、西川、遠藤航、武藤、興梠(以上、浦和)、塩谷、浅野(以上、広島)、齋藤(横浜FM)、林(鳥栖)、永井(名古屋)、遠藤康(鹿島)
〔グループ2〕
永木、植田、昌子、柴崎(以上、鹿島)、藤春、東口、宇佐美(以上、G大阪)、森重、丸山(以上、FC東京)、小林、車屋(以上、川崎F)
グループ1は浦和と広島、グループ2はG大阪、FC東京、川崎F、鹿島の選手を中心に構成された。遠藤康がグループ1に入ったのは恐らく偶然だろう。金崎夢生と米倉恒貴は、午前に続いて別メニューとなった。
パス練習の最中にも、ハリルホジッチ監督はポジション毎に選手を呼び出して指示を与えている。
午後のトレーニング序盤は午前同様に守備を意識した練習がメインとなり、ハリルホジッチ監督が適宜プレーを止めながら選手に熱く“個人レッスン”を施す場面も見られた。
終盤にはサイド攻撃を意識した練習も行われ、SBがワンツーから裏に抜け出してクロスを上げるパターンを入念に確認した。また、その次のメニューではボランチがFWに縦パスを入れ、シュートに運ぶ練習も行われた。ボランチからFWへの縦パスの意識付けを強めるのが主な目的と思われる。
一方で、森重真人が足首を捻り、途中で練習を切り上げるアクシデントもあった。関係者によれば翌日まで様子を見るとのことで、現時点で負傷箇所の状態は明らかになっていない。
日本代表候補メンバーは9日に午前練習を行い、解散する予定となっている。今月末にW杯アジア2次予選のアフガニスタン戦(24日)とシリア戦(29日)を控え、この2試合に向けて海外組もチームに加わることから、招集メンバー入りを懸けた争いは一層激しくなりそうだ。
【了】