11月16日、テレビ東京で放送された「FOOT×BRAIN」は「日本代表をアンダー世代から考える!」。流通経済大学サッカー部監督・中野雄二氏をゲストに「アンダー世代の育成に関する問題点を議論する内容となった。
プロに行った若手選手の問題点として中野監督が指摘していたのは、試合経験の少なさ。現在のJリーグはサテライトリーグを廃止したこともあり、若手の出場機会が激減。
今年のJ1第31節終了時点で公式戦に出場した選手は、U-20選手全登録選手77人のうち27人というデータもある。この問題、他国ではどう解消しているのか。
ビッグクラブがセカンドチームを保有して下部リーグに参戦しているスペイン、23歳以下の選手のトップリーグ出場を義務化しているメキシコ、UEFAでもU-19のチャンピオンズリーグであるユースリーグが今年から開幕した例などを挙げていた。
この問題に関して、JFA技術委員長である原博実の見解は「ユースの世界大会に出て結果を残すことよりも、フル代表で世界のチャンピオンになることが大事。全てのカテゴリーがつながらないといけない」というもの。重要なのは長期的な選手育成だということだろう。
その他、個性のある選手が少なくなっている背景として、「指導者が教えすぎている。指導者が勉強して知識があるのは素晴らしいが、それを主役である選手が考えなくてはいけない。子供たちの物事を考える習慣が少なくなってきている」と指導者の育成に関する問題があることも中野監督は言及。
そして自身がユース出身、高体連出身の選手を指導している経験からも、「サッカーを通して、人間としてどう成長していくのかが必要なテーマ。選手がプロありきでしかサッカーに取り組まなくなっているのはどうなのかと感じている」と育成年代を通じて感じている自身の意見を述べていた。
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