ユベントスのマリオ・マンジュキッチ【写真:Getty Images】
勝利のため、そして仲間の大記録樹立のため。ユベントスのFWマリオ・マンジュキッチが見せた“疾走守備”が話題を呼んでいる。
イタリア・セリエA第28節が現地時間の6日に行なわれ、ユベントスはアウェイでアタランタと対戦した。この試合で先発出場を果たしたFWマンジュキッチは、終盤にユベントスがコーナーキックからカウンターを受けると、相手ゴール近くから自陣のゴールまで疾走。実に「85m」の距離を走りきり、ファーサイドへのクロスを間一髪のところでクリアした。
チームの勝利のために奔走したマンジュキッチだが、もう一つ大きな理由があった。現在ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンは38歳にして自身のセリエAでの無失点記録を746分に更新していた。チームメイトの大記録更新のために、マンジュキッチは懸命に守備陣を助けたのだ。
ストライカーたるものゴールを決めることが一番の仕事であることは間違いないが、マンジュキッチの懸命なディフェンスも大きくチームを助けている。このチームへの犠牲心の高さにこそ、バイエルン・ミュンヘン、アトレティコ・マドリー、ユベントスと欧州のビッグクラブを渡り歩く同選手が重宝される理由が隠されているのかもしれない。
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