日本唯一のゴールを挙げるなど前線で奮闘した横山久美【写真:Getty Images】
【日本 1-2 中国 リオ五輪女子アジア最終予選第3戦】
リオデジャネイロ五輪女子アジア地区最終予選の第3戦が4日に行われ、日本は中国と対戦した。
ここまで2試合を終えて勝ち点1しか獲得できず、4大会連続の五輪出場が危うくなっている日本。この日の中国戦は勝利が最低限のノルマとなる。
しかし、序盤にあってはならないミスを犯してしまう。14分、川村のバックパスを中国のFWチャン・ルイにカットされ、そのまま先制ゴールを許してしまった。
中国の激しいプレッシャーに苦しめられる日本はミスを連発する。パスをつないで攻撃を組み立てる場面で出し手と受け手のコミュニケーションが全く取れておらず、同じようなミスを何度も繰り返してしまい修正の兆しを見つけられない。
最後の15分間はサイドに起点を作って何度かチャンスを作ったが、相手GKを脅かす場面は数少なく、打開の糸口を見いだせないまま前半を終えた。
日本は後半から川村を下げて岩渕を投入し前がかりになるも、その策が裏目に出て状況はさらに厳しくなってしまう。58分、グ・ヤシャがDF2人を引きつけながら左足でミドルシュートを沈め、中国のリードが2点に広がった。
だが日本も負けていない。65分、岩渕のクロスは相手DFに渡るも、横山が敵陣ペナルティエリア内で奪い返し、流れるようなカットインからDFをかわしシュート。再び1点差とする。
終盤にかけて川澄や高瀬を投入して同点ゴールを目指した日本だったが、フィニッシュの局面で決め手を欠き試合終了。中国に1-2で敗れた。
この結果オーストラリアの首位は変わらず、中国が勝ち点を「7」に伸ばして2位に躍り出た。6ポイント差の日本にもわずかな可能性を残すが、リオデジャネイロ五輪出場権獲得は絶望的となってしまった。
【得点者】
14分 0-1 チャン・ルイ(中国)
58分 0-2 グ・ヤシャ(中国)
65分 1-2 横山久美(日本)
【了】