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グアルディオラが手にした“0バック”の味。BVB戦で完結の「最も重要な週」で理想実現か

バイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督は、CB陣の相次ぐ離脱を機に中盤の選手を最終ラインに起用する“0バック”を採用した。CLユベントス戦では最終的にドローで終えたが、ボールを失わない限り失点しないという自らの理想の片鱗は見せた。「今季最も重要な週」と位置付けるドルトムント戦までの1週間で、この0バックを貫くのだろうか。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドルトムント戦勝利なら4連覇はほぼ確実に

ジョゼップ・グアルディオラ
ジョゼップ・グアルディオラ監督は土曜日のボルフスブルク戦から始まる1週間を「今季最も重要な週の1つ」と位置付けた【写真:Getty Images】

 すっかり味を占めたのかもしれない。2016年2月27日のブンデスリーガ第23節、バイエルン・ミュンヘンはアウェイでボルフスブルクと戦う。

 バイエルンの指揮官ペップ・グアルディオラは、土曜日のボルフスブルク戦から始まる1週間を「今季最も重要な週の1つ」と位置付けた。2日の水曜日には第24節マインツ戦が控え、そして5日土曜日の第25節は、2位のボルシア・ドルトムントとの天王山である。ドルトムントとの直接対決を制すれば、ブンデスリーガ史上初の4連覇をほぼ確実なものとすることができる。

 そして「最も重要な週」の初戦であるボルフスブルク戦に、ペップは“0バック”で臨んだ。DFラインは、左SBベルナト、左CBアラバ、右CBキミッヒ、右SBラーム、である。それぞれMFとボランチが本職のアラバとキミッヒがCBに入った。

 ペップの0バックは、そもそもはベナティア、マルティネス、ボアテング、バドシュトゥバーと、CB陣が負傷で次々と離脱していったことで、2月14日の第21節アウクスブルク戦で否応なしに組まれたものだった。翌節20日のダルムシュタット戦では、コンディションを整えたCBを本職とするタスキがDFラインに入ったことを見ても、試験的なものだったのだろう。

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