ドルトムント戦勝利なら4連覇はほぼ確実に
すっかり味を占めたのかもしれない。2016年2月27日のブンデスリーガ第23節、バイエルン・ミュンヘンはアウェイでボルフスブルクと戦う。
バイエルンの指揮官ペップ・グアルディオラは、土曜日のボルフスブルク戦から始まる1週間を「今季最も重要な週の1つ」と位置付けた。2日の水曜日には第24節マインツ戦が控え、そして5日土曜日の第25節は、2位のボルシア・ドルトムントとの天王山である。ドルトムントとの直接対決を制すれば、ブンデスリーガ史上初の4連覇をほぼ確実なものとすることができる。
そして「最も重要な週」の初戦であるボルフスブルク戦に、ペップは“0バック”で臨んだ。DFラインは、左SBベルナト、左CBアラバ、右CBキミッヒ、右SBラーム、である。それぞれMFとボランチが本職のアラバとキミッヒがCBに入った。
ペップの0バックは、そもそもはベナティア、マルティネス、ボアテング、バドシュトゥバーと、CB陣が負傷で次々と離脱していったことで、2月14日の第21節アウクスブルク戦で否応なしに組まれたものだった。翌節20日のダルムシュタット戦では、コンディションを整えたCBを本職とするタスキがDFラインに入ったことを見ても、試験的なものだったのだろう。
【次ページ】ユベントスを相手に60分までは機能