活動禁止処分によりFIFA会長選立候補を取り下げたプラティニ
渦中のFIFAで26日、次期会長選が行われた。
79歳のゼップ・ブラッターからバトンを引き継いだのは、45歳とフレッシュなジャンニ・インファンティーノ。スイス国籍の彼は、スイスの公用語であるイタリア、フランス、ドイツ語の他、英語、アラビア語まで7言語を操り、2000年にUEFA入りした後、近年は事務局長の要職についていた。
もともとFIFAの次期会長選は昨年5月に行われ、現職のゼップ・ブラッターが勝利していた。正確には、一次投票で当選に必要とされる3分の2の票を獲得した候補者が一人もいなかったため、一番手のブラッターと二番手のアリ・ビン・フセイン王子との間で二次投票が行われることになったが、アリ王子が辞退したため、ブラッターの不戦勝となったのだった。
しかしFIFAの汚職スキャンダルの影響もあり、世論の煽りを受けてブラッターは翌6月、会長のポストを返上すると発表。そして今回の再選挙に至ったというわけだ。
ブラッターの辞任表明を受けて急きょ出馬することになったのが、彼の秘蔵っ子と言われたUEFA会長のミシェル・プラティニだ。
プラティニは常々「まだUEFAでやり残したことがある」と語り、このタイミングでのFIFA会長選参戦はないと明言していたが、ブラッター辞職という不測の事態でプランを変更したのだった。
しかし今年に入って早々の1月7日、プラティニはFIFA会長選への立候補を取り下げた。
影響したのは、ブラッターからプラティニへ200万スイスフラン(約2億2800万円)もの不正な金銭の譲渡があったという疑惑が持ち上がり、両者に対して今後8年間(のちに6年に減刑)サッカーに関する活動に一切携わってはならないという懲罰がFIFA倫理委員会から下されたことだ。
両者ともこの処分は不当だとして控訴しているが、多くのFIFA関係者の賄賂や悪事が次々に明るみになっている今、世間にはこの組織全体は収賄にまみれているという印象が蔓延している。