FIFA新会長のジャンニ・インファンティーノ氏【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は26日、臨時総会を招集して次期会長選挙を実施した。2度の投票の末、全207票中115票を獲得したジャンニ・インファンティーノ氏が次期FIFA会長に選出されている。
インファンティーノ氏は欧州サッカー連盟(UEFA)に15年間在籍し、うち7年間事務局長として辣腕を振るっていた人物。ブラッター氏と同様汚職に関与したとされるミシェル・プラティニUEFA会長の右腕的存在だった。
同氏がFIFA会長に就任したことで大きな影響が与えられそうなことは「ワールドカップの出場国数」だ。インファンティーノ氏の当選によって、2030年ワールドカップより出場国は現行の32チームから40チームに拡大されるとみられている。アメリカ『フォーブス』によれば、40チームの内訳は以下のようになる。
ヨーロッパ:14チーム(1チーム増加)
アフリカ:7チーム(2チーム増加)
南米:5チーム(0.5チーム増加)
北中米:5チーム(1.5チーム増加)
アジア:6チーム(1.5チーム増加)
オセアニア:1チーム(0.5チーム増加)
開催国:1チーム
アフリカ、北中米、アジアらサッカー新興地域の枠が拡大される形だ。インファンティーノ氏はEUROの出場国数拡大と13カ国での分散開催への変革に貢献している。今後、W杯の出場チーム数増加と開催地分散化の流れは加速するとみられているが、果たしてどのような影響が表れるのだろうか。
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