トゥヘルが与えたオフ。適度なメリハリも特徴
心理的な余裕の表れとも言えるのかもしれない。ブンデスリーガ第22節レバークーゼン戦の2日後、2016年2月23日はオフとなった。25日に行われるヨーロッパリーグのラウンド32、ボルシア・ドルトムント対FCポルト戦の2ndレグが行われる2日前のことだ。
ドルトムントは18日のポルトとの1stレグは2-0で、続いて中2日で行われたレバークーゼン戦では1-0で勝利する。ブンデスリーガでは、3位のヘルタ・ベルリンとの勝ち点差は15となった。BVBは今季終了時の2位の座を、ほぼ確実なものにする。
18日のポルト戦ではシャヒンが戦列に復帰したが、21日のレバークーゼン戦ではソクラティスが負傷退場する。内転筋付近の筋繊維を断裂し、3週間の離脱となった。
23日のオフはつまり、チームの戦績と、後半戦に入って疲労が蓄積されている状況、また今後も続く過密日程を考えれば、ここで無理をする必要はないということだろう。
もちろん香川真司も「アウェイなので、また厳しい試合」と言うように、まだ何が起こるか分からないが、ドルトムントはELのベスト16進出に王手を掛けている。
もっとも今回の措置が特別という訳ではなく、これまでもトゥヘルは適時、その都度オフを取り入れてきた。リーグ戦、カップ戦の戦績が順調である背景には、こうしたチーム管理におけるトゥヘルのメリハリが効いているところもある。
BVBの選手たちは、23日にリフレッシュして、翌24日、ポルトガルに飛んだ。
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