上位相手にドロー。指揮官も満足の表情
ナポリvsミラン戦の後半44分、右のオープンスペースに大きく開いた本田圭佑がボールを呼び込み、中央へのカットインからミドルシュートを放つ。低く鋭い弾道はゴール右隅を捉えるが、ナポリGKぺぺ・レイナのギリギリのセーブに弾かれた。
精力的な守備でミランはナポリの攻撃陣を抑える。その中で本田もこれまで通り守備に貢献しながら、鋭いクロスでジャコモ・ボナベントゥーラのゴールも演出。そして最後に結びついたこのチャンス。ミランは、ホームで10勝2分の相手からあわや勝ち点3を挙げそうになっていた。
しかし、シニシャ・ミハイロビッチ監督は記者会見場で満足げに語っていた。「ユーベと同等に強く、欧州でも指折りの攻撃力を相手に防壁を築くのは大変なこと。勝ってしまえばさすがに出来すぎだろう。我々は前半戦の頃と違うチームであることを証明できた。やるべきことは皆わかっているし、チームとして戦えたのだ」。
チームとしての一体感を重んじ、勝利に導く上での泥臭いプレーを個々が心掛ける。最近のパフォーマンスを継続し、現状では格上の相手からアウェーでドローをもぎ取った。勝ち点3にはつながらなかったが、素晴らしい結果であることは間違いない。
そして「チームを勝たせる」プレーを重んじていた本田も、攻守両面において多大な貢献をしていたのだった。
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