レバークーゼンのロジャー・シュミット監督【写真:Getty Images】
現地時間21日に行われたレバークーゼン対ドルトムントの一戦で、ブンデスリーガ史上初となる珍事件が発生した。
事の発端は65分にドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤンが先制点を決めた直前にある。レバークーゼンのFWシュテファン・キースリンクは敵陣でスヴェン・ベンダーと接触するもドルトムントボールに。ここからドルトムントは一気にカウンターを仕掛けてゴールを奪っている。
レバークーゼンのロジャー・シュミット監督はドルトムントのリスタート位置がファールのあった場所から離れすぎていたことに対して抗議を示したことで、この試合の主審を務めていたフェリックス・ツヴァイアー氏は退席処分を命じる。
しかし、シュミット監督がこれを拒否したことで、ツヴァイアー主審は試合を中断したのだ。周囲からの説得に応じたツヴァイアー主審は、およそ10分間の中断を経て試合を再開させている。
シュミット監督は、試合後に退席処分を拒否したことを謝罪している。独紙『キッカー』が伝えている。
シュミット監督は、「私はあまりに長時間抵抗してしまった。あれは私のミスだ。しかし、主審は45mも向こうから私に退席処分を命じた。私はただ説明が欲しかっただけだ」と述べている。
一方のツヴァイアー主審は、「私は何度も(シュミット監督に)観客席へ行くように命じた。だが、それを受け入れられないのであれば、中断する他に選択肢はない」と当時の状況を説明している。なお、リスタート位置について「3~5mであれば、カウンターのチャンスを考慮して許容範囲である」としている。
また、この試合では71分にドルトムントDFソクラティス・パパスタソプーロスがペナルティエリア内でハンドがあったようにも見えたが、これは見逃されている。この判定についてツヴァイアー主審は、「あれはPKを取るべきだった。とても申し訳なく思う」と認めている。
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