自身の退場を告げるツヴァイアー主審【写真:Getty Images】
現地時間21日に開催されたブンデスリーガ第22節レバークーゼン対ドルトムントで前代未聞の歴史的珍事が起きた。
ドルトムントがピエール=エメリク・オーバメヤンのゴールで先制した直後の65分、突如フェリックス・ツヴァイアー主審が審判団を引き連れて控え室へと引き揚げていった。これにより試合は約10分間中断し、その後無事再開している。
審判による”ボイコット”には理由がある。オーバメヤンのゴール直前のプレーがシュテファン・キースリンクのファウルでなかったこと、かつマティアス・ギンターのリスタートの位置がふさわしくなかったと指摘してマルティン・シュミット監督が主審に猛抗議していた。
ドルトムントの地元ルール地方の有力紙『ルール・ナハリヒテン』のマティアス・デルシュ記者は自身のツイッターで、猛抗議したレバークーゼンのシュミット監督が退席処分に応じず、ツヴァイアー主審が激怒したためボイコットが起きたと見解を述べている。実際に監督の言づてをキースリンクが主審に伝えるような場面があった。
一度控え室に戻った審判団はレバークーゼンのルディ・フェラーSD(スポーツディレクター)による説得を受けて試合再開を決断し、ロッカールームに下がっていた選手たちも無事ピッチへ向かった。中止という最悪の展開は避けられたが、主審自ら”退席”する前代未聞の事態はファンの記憶に深く刻まれ、長く語り継がれるだろう。
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