チェルシーのフース・ヒディンク監督【写真:Getty Images】
今季途中からチェルシーに復帰したフース・ヒディンク監督は、現在のポストを退くと同時に指導者業からの引退を決意しているようだ。英紙『イブニング・スタンダード』が報じた。
ジョゼ・モウリーニョ監督からチームを引き継いだヒディンク監督だが、なかなか浮上のきっかけをつかめていない。だが現状について「フィットしているし、新鮮な気持ちだ。毎朝笑顔で仕事に向かっているよ。我々が負けて困難な時だとしても、コブハム(練習場)へ行くのが大好きなんだ」と述べ充実ぶりをのぞかせている。
一方で自身の将来について”引き際”を明確に意識している。「若い人たちが引き継いで、自分は少し後ろに下がらなければならない。おそらく来季もチェルシーを訪れるだろうが、ここ以外の場所で働くつもりはないよ」と語り、チェルシーがヒディンク監督にとって最後の職場になることを示唆した。
これまでPSV、バレンシア、レアル・マドリー、チェルシーなどのクラブチームだけでなく韓国、オーストラリア、オランダ、ロシア、トルコといった国家代表チームも指揮してきたヒディンク監督も11月に70歳を迎える。未だ勝利への意欲は衰え知らずだが、徐々に肉体や精神の限界が見えているのかもしれない。
【了】