荒削りなプレス。「獰猛」なレバークーゼン
再びインテンシティの高いゲームとなるのだろうか。2016年2月21日のブンデスリーガ第22節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでレバークーゼンと戦う。2位と3位の直接対決である。
前半戦はチャンピオンズリーグとの兼ね合いもあってか、序盤は13位まで順位を落とし、不安定な戦いを続けたレバークーゼンだが、後半戦では2勝2分と現在は好調を維持している。荒削りなところがあった20歳のCBジョナタン・ターのパフォーマンスが上向いて、ディフェンスが安定してきたことが要因となっているようだ。
ドイツの移籍市場専門サイト「トランスファー・マルクト」によれば、ハンブルガーSVから加入した当初、7月1日付のターの市場価値は[600万ユーロ]だったが、2月15日現在では[1000万ユーロ]となった。
次代のドイツ代表を嘱望される逸材は、順調に成長を続けているようである。多少のことには目をつむりながら、使い続けたロジャー・シュミット監督の手腕も評価されて然るべきだろう。
そもそもレバークーゼンのスタイルが、強引にでもプレスを仕掛け続けるという、荒削りなところがある。そのプレッシングを、今冬にボルシアMGに移籍したヨナス・ホフマンは前回の対戦を終えて「獰猛」と形容した。第5節の試合は3-0でドルトムントが勝利したが、どちらもプレスを持ち味とすることもあって、極めてインテンシティの高いゲームが実現した。
2位と3位との直接対決ではあるが、勝ち点差は13ポイント離れている。2日前には、どちらのチームもヨーロッパリーグの試合をこなした。レバークーゼンは、ポルトガルのアウェイでスポルティングに1-0で勝利している。