15連勝の絶対王者を止めた男
イタリア・セリエAの絶対王者、ユベントスの連勝記録がついに途絶えた。
現地時間の19日、セリエA第26節が行なわれボローニャはユベントス相手にスコアレスドローに持ち込んでいる。この「ストップ・ユーベ」のミッションを成し遂げたのが現在イタリアで最も注目を集めている指揮官の一人であるロベルト・ドナドーニ監督だ。
ドナドーニ監督は今季セリエA第11節に2分8敗で18位に沈むボローニャの指揮官に途中就任した。誰もが降格のシーズンを覚悟したボローニャだったが、同指揮官が就任以降みるみるうちに成績を改善していく。
第11節、第12節でアタランタとエラス・ヴェローナ相手に連勝を収めると、当時3位のローマに引き分け、第15節では首位のナポリを3-2で打ち負かした。その後、ミランと躍進続けるサッスオーロを下し、ラツィオに引き分け、第22節終了時点では残留争いはおろか順位表の“左側”である10位まで上り詰めたのだ。
そして迎えたユベントスとの大一番。イタリアの“絶対王者”は昨年10月31日のトリノダービー以来、クラブレコードとなるセリエA15連勝中だった。しかしながら、ボローニャは果敢なプレッシングからユベントスの攻撃を無効化。チャンピオンズリーグ(CL)バイエルン・ミュンヘン戦を控えてターンオーバーを敢行していたユベントスだったが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は後半にMFファン・クアドラードとFWパウロ・ディバラを投入せざるを得ない状況に追い込まれた。
主力を投入しても展開は変わらず、試合はスコアレスドローで終了。ユベントスは16連勝を収めることはできなかった。ボローニャの守備陣に封殺されたユベントスは枠内シュート「0本」に終わっている。ユベントスが枠内シュートを一本も放つことができなかったのは今季初めてのことだ。
この結果、ボローニャは直近15試合で勝点27ポイントを獲得した。これはユベントス、ナポリ、フィオレンティーナに次ぐ2位であり、ドナドーニ監督就任以降のボローニャがいかに優秀な成績を収めているかが伺える数字となっている。