ウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドで12年間キャリアを築いてきたウェイン・ルーニーは、今季終了とともに中国へ移籍するかもしれない。英紙『マンチェスター・イブニングニュース』が伝えた。
現在負傷により離脱中のルーニーは復帰までに6週間を要すると見られている。そのため今季中はユナイテッドに残り、夏の移籍市場で中国へ向かう可能性がある。ただし移籍は週給50万ポンド(約8200万円)という破格の給与が実現する場合のみのようだ。
またルーニーの中国移籍はユナイテッドのスポンサーであるアメリカ企業が中国市場を開拓するための足がかりにすぎないと『マンチェスター・イブニングニュース』紙は伝えている。
ユナイテッドの取締役を務めるエド・ウッドワード氏は中国市場について先週興味深い発言を残している。「これまでのところ新シーズンの準備において最大の市場だったが、夏にこれ以上アクティブにはならないと思う。だが、移籍市場がどうなるか予想するのは非常に困難だ。ともあれユナイテッドが選手を売却するのであれば、中国は有益な市場になる」と述べ将来的な中国への選手供給を示唆した。
序盤はエンジンがかからず批判されたルーニーだが、最近は調子を取り戻しユナイテッドの攻撃陣をけん引していた。それだけに負傷による長期離脱は大きな痛手だ。サー・ボビー・チャールトン氏が残した偉大な得点記録更新も期待されるイングランド最大のスターが中国へ移籍することは、スポンサー企業を除くあらゆる組織にとって長期離脱よりもはるかに大きな痛手となるだろう。
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