バイエルンを3-1で下したポルトの戦術
後半戦では最初のヤマ場となりそうだ。2016年2月18日、ボルシア・ドルトムントはFCポルトをホームに迎える。ヨーロッパリーグのラウンド32、1stレグである。そしてここから3月5日のバイエルン戦まで、中2日、3日の過密日程が続いていく。ムヒタリヤンはポルト戦を「大きな第一関門」とした。
ポルトは、今季のチャンピオンズリーグのグループGで3位に終わり、ELに流れてくることとなった。しかし、昨年9月29日の第2戦では、ホームでチェルシーを2-1で破っている。また、国内リーグでは2月12日に敵地で、CLで決勝ラウンドに進出しているベンフィカを2-1で下した。BVBにとって簡単な相手ではないことは確かだ。
ポルトは、ドルトムントに対してどのような戦術で挑んでくるだろうか。思い起こされるのは、昨季のCL準々決勝1stレグ、4月15日に行われたポルト対バイエルンの一戦である。
ポルトはバイエルンに対し、守備においては数的同数でハメていくような形で挑んだ。ワンボランチのシャビ・アロンソはFWジャクソン・マルティネスがチェックし、ボールを奪えば即座にカウンターを仕掛けた。ロッベン、リベリーの両翼を欠いたこともあって、バイエルンは行き詰まってしまう。
結局、クアレスマの2ゴールを含む3-1のスコアでポルトが勝利した。今季のドルトムントは、そのような守備をしてくる相手を最も苦手としている。
もっとも、当時バイエルン戦の指揮を取ったユーレン・ロペテギは1月に解任され、現在はジョゼ・ペゼイロがチームを率いている。クアレスマはベシクタシュに移籍し、マルティネスはアトレティコ・マドリーを経て、今冬に広州広大へと移籍した。