現地メディアも本田祭り。軒並み最高評価
明けた15日、地元紙ではあちこちに本田の名が踊った。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はさながら本田特集。一面見出しには「ホンダ・ミラン」との文字が踊り(メインはフィオレンティーナvsインテル戦)、マッチレポートでも「ミラン、ホンダがスプリントをかける。バッカと日本人がゴールを決めジェノアを沈め、リズムはチャンピオンズリーグ」と、3位獲得の期待感を煽った。
さらに同紙は本田について試合のキーパーソンとして大きめの囲み記事も掲載。パス交換や試合中のプレーエリアとタッチ数などのデータも細かく掲載するとともに、ユニフォームのエンブレムにキスをしたエピソードなどを紹介。
「控えめで思慮深い彼がこういう行動に出るとは誰も思わなかったかだろう。クラブへの所属意識とおそらくは感謝の気持ちの表れ。バッカのゴールを祝福に向かうときよりも、表情はむしろ落ち着いてさえ見えた」とチームプレーに犠牲を払う人間性を映し出すかのように描写していた。
また『コリエレ・デッロ・スポルト』にも「バッカとホンダでお祭り。チャンピオンズリーグは近づいた」という見出しがマッチレポート欄に躍った。
以下は各紙の評価及び評点。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』 7(チーム最高評価)
「リーグ戦においての今季初ゴール、またバッカのゴールを導いたクロスによって、泥の中からエレガントに姿を現した。重要な場面で決定的だった」
『コリエレ・デッロ・スポルト』 7(チーム最高評価)
「バッカのゴールをアシストした後で、リーグ戦初ゴールを決める(ミランのチーム全体にとっても、今シーズン初となるエリア外からの得点だった)」
『トゥットスポルト』 7(バッカと並びチーム最高評価)
「試合の最初から(クロスバーの真下を狙ったシュートはGKペリンに弾かれた)最後まで試合に入っていた。バッカの先制点は彼のアシストによるもので、35mの距離からシュートも決め2-0にする」
『コリエレ・デッラ・セーラ』 7.5(チーム最高評価)
「かつてはブーイングだったが、今は拍手に。勇気、ボール奪取に見せたガッツ、クロスの正確性、シュートのパワー、守備に回るための犠牲。彼の日曜日だった」
『ラ・レプッブリカ』 7(チーム最高評価)
「シュートへの試行錯誤を前半から行い、前半はペリンに弾かれるが、その後のシュートに対する抵抗は脆かった。2014年10月19日の2ゴール以来となる得点を決め、さらに先制点のゴールもお膳立てする。この試合、日本ではプライムタイムで衛星生中継されている。TV的にもタイミングは最高だっただろう」
【了】