「試合の出場メンバーには16人しか入れられない」
ちょっとした波紋となった。2016年2月6日のブンデスリーガ第20節、ヘルタ・ベルリン対ボルシア・ドルトムントの試合で、香川真司がベンチ外となったことについてだ。
8日付の『キッカー』誌は、ヘルタ対ドルトムント戦のレビュー記事を、ピッチにしゃがみ込む香川の写真とともに「警告のための発砲、もしくはそれ以上のもの?」という見出しで報じた。
同誌は小見出しを「シンジ・カガワ(26)は既にしばしばベンチに座ってきた。ベルリンへの遠征メンバーに完全に入らなかったことは、BVBの監督トゥヘルの異例の措置だった」とする。
先発と予想していた『キッカー』誌にとって、香川が6日のヘルタ戦でベンチ外となったことは、香川の今シーズンのこれまでの実績を考えても、不意を突かれた格好となったようだ。また同誌によれば、トゥヘルはトレーニングで手を抜いているといったような兆候を認識すると、一貫したお灸を据えるのだという。
しかし、これはあくまで『キッカー』誌の見解に過ぎない。実際のところ、ヘルタ戦に向けてのトレーニングの中で香川が、トゥヘルから「トレーニングで手を抜いている」と見られたのかどうかは分からない。
ヘルタ戦の後の会見で、“香川の不在”を問われたトゥヘルは「試合の出場メンバーには16人しか入れられないからね。それ以上は無理だということだ」と短く答えるに留まった。
前半戦に比べて、相対的にカストロやライトナーの状態が上がって来たということはあるだろう。トップチームに昇格したばかりのプリシッチも、前節インゴルシュタット戦ではキレのある動きを見せた。インゴルシュタット戦の後で、香川は「レギュラー争いが熾烈になってきている」と話している。