毎年、最終節までもつれることの多い残留争い。だが今年は今節ですべてが決まる可能性も出てきた。
降格枠は3クラブ。前節、14位のサガン鳥栖に敗れたことで17位のジュビロ磐田の降格が決定した。すでに降格が決まっている大分トリニータとともに、残りの降格枠は1クラブとなっている。
現在、降格圏である16位につけているのは、勝ち点25の湘南ベルマーレ。前節は鹿島相手に10人になりながらもロスタイムに追いつく執念を見せたものの、同点直後に日本代表・大迫に決勝弾を決められて沈んだ。
これによって15位のヴァンフォーレ甲府との勝ち点差は9。残り3試合である。つまり、湘南が残留するためには、残り3試合を全て勝つこと、さらに甲府が全敗することが最低限の条件となる。
さらに湘南の残留を厳しくしているのが、両者の得失点差だ。甲府が「-11」に対して、湘南は「-25」。つまり「-14」もの開きがあるため、湘南にとっては大量得点で勝つこと、あるいは甲府が大量失点で負けることで、これを覆さなくてはならないのだ。湘南にとっては絶望的ともいえる状況となっている。
もちろん湘南は、勝利できなければその瞬間に降格が決まる。今節、味の素スタジアムでのFC東京戦はすべてをかける一戦となる。
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