クリバリへの連帯を表明したナポリファン【写真:Getty Images】
ナポリのカリドゥ・クリバリはスタディオ・オリンピコでの悪夢のあと、スタディオ・サン・パオロで救われた。7日、自身の『インスタグラム』にて語っている。
前節のセリエA第23節ラツィオ対ナポリ戦で、ラツィオサポーターがクリバリに対して人種差別チャントを行なった。結果、試合は一時中断に追い込まれている。
この事件を受けて現地時間の7日に行なわれたナポリ対カルピ戦で、ナポリファンはスタディオ・サン・パオロをクリバリの顔写真で埋め尽くした。「KK(カリドゥ・クリバリの愛称)、君は誇りだ」といった数々のメッセージを掲げ、クリバリへの連帯を示している。
試合後、クリバリはSNSで「忘れられない瞬間となった」とナポリファンに感謝のコメントを発した。
ナポリファンは自身もイタリア国内で差別的パフォーマンスの被害者となった経緯がある。2013年にはユベントスのファンが「ベスビオ火山の炎であいつらを洗い流せ」という地域差別チャントを繰り返し、スタジアム観客席の一部封鎖の処分を受けた。
ラツィオサポーターからの差別的なパフォーマンスにスマートな形で反撃したナポリファン。イタリア国内での差別撤廃に期待が高まっている。
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