サンプドリア新監督就任会見【写真:goal.com】
サンプドリアの新監督に就任することが決定したシニシャ・ミハイロビッチ氏は、21日に就任会見を行った。会見でのコメントをイタリア複数メディアが伝えている。
セルビア代表の監督を辞任し、現役時代に4年間プレーした古巣へ指揮官として復帰することを決断したミハイロビッチ監督は次のように語った。
「なぜ再びジェノヴァに戻ってきたのかを説明するために、一人の歴史上の偉人の言葉を借りたい。私がチームに対して求めることと完璧に一致しているからだ。ジョン・F・ケネディがアメリカ大統領に就任したとき、『国が自分に何をしてくれるかではなく、国のために自分に何ができるかを問うてほしい』と述べた。私が選手たちに伝えるのもこれと同じことだ」
「母国のセルビア代表で監督を務めたが、給料を受け取っていないにもかかわらず頑張っているような選手たちもいた。彼らはとにかくハングリーだ。個人主義や要求や非難はもう不要だ。移籍市場や契約のことや、過去や未来のことも考えなくていい。ただ現在だけだ」
セリエAで12節を終えて18位と低迷するサンプドリアでは、残留が第一の目標となる。
「セルビアサッカー連盟との契約があと2年間残っていたが、サンプドリアでのこの6カ月間にすべてを尽くすことを選んだ。残留という我々の目標を達成することができると確信している」
「良いプレーをしなければ勝ち点を獲得するのは難しい。だが短い時間でそれをやるのは簡単ではない。私が呼ばれたのはそのためでもある。可能な限り短い時間でやるつもりだ。まずは守備面を整えて、残りのことはそれからだ」
どのようなシステムで戦うかについての質問には次のように答えた。
「勝利を保証してくれるシステムは世界のどこにも存在していない。まずは何より考えをまとめなければならない。そうしなければどんなシステムを使っても勝つことはできない」
「頭の中に一つのシステムはあるが、それぞれの選手の特徴に合わせて、彼らが最高のプレーができるようにしなければならない。3バックで戦うのは好みではない」
24日に行われるホームでのセリエA第13節ラツィオ戦が、ミハイロビッチ新監督の初采配となる。