差別チャントで試合が中断したラツィオ対ナポリ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAで人種差別的チャントにより試合が一時中断する事態が起こった。4日付けスペイン紙『マルカ』が報じている。
スタディオ・オリンピコで開催されたセリエA第23節ラツィオ対ナポリの試合で、ラツィオサポーターが人種差別的チャントを行なった。チャントはナポリのセネガル代表DFカリドゥ・クリバリに向けられており、事態が深刻と見た主審であるマッシミリアーノ・イラーティ氏は、67分に試合を一時中断した。
2分後に再開されたが、ナポリのマウリシオ・サッリ監督は「クリバリはショックを受けていたよ。状況は深刻だった」と明かした。試合の一時中断を決断した主審のイラーティ氏には感謝しているとした。
この結果、ラツィオは2試合のゴール裏閉鎖処分が言い渡されている。同クラブのサポーターは極右派が多いことで有名で、2013年にもユベントスのMFポール・ポグバに対する差別的行為が問題となっていた。
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