中国の習近平国家主席【写真:Getty Images】
近年の中国スーパーリーグは、欧州主要リーグを始め世界各国から有力選手を高額な移籍金で連れてくるなど、移籍市場で猛威を振るっている。
江蘇蘇寧は中国史上最高額となる2800万ユーロ(約36億4000万円)でチェルシーからブラジル代表MFラミレスを獲得。しかし、その1週間後には広州恒大がアトレティコ・マドリーからコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスを4200万ユーロ(約54億6000万円)で獲得。難なく記録を更新した。J・マルティネスの移籍金は、中国に限らずアジア全体での最高額金額となる。
そんな中国だが、もはやサッカーは“国策”のひとつなのかもしれない。英紙『デイリー・メール』は、中国が将来的なワールドカップ招聘を目指していると伝えている。
また、習近平国家主席は「私の中国サッカーへの最大の願いは、中国代表が世界一のチームになることだ」と語っている。
現在の中国リーグはどのチームにも欧州で名を馳せたスター選手が所属しており、ACLでも広州恒大が優勝するなど、クラブレベルでは着実にレベルが上がっている。
一方、代表はワールドカップアジア二次予選敗退の危機に瀕している。1月にはアラン・ペラン監督を解任し、今月にガオ・ハンボ監督を招聘した。
クラブは大物選手を獲得しているが、それを代表に還元できているとは言い難い。今後の中国サッカーにおける課題となりそうだ。
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