本田と長友、ダービーはともに先発へ
ミランの本田圭佑、先発起用されたが1点ビハインドの後半36分に交代。インテルの長友佑都は出場せず。9月13日、セリエA第3節に行われたミラノダービーでは、日本人対決はなかった。だが31日(日本時間2月1日早朝)に行われる今回のダービーでは、両者ともに先発起用される可能性が高まってきている。
これまでの報道では両者ベンチスタートとも予想されていたが、趨勢はどうも違うようだ。ミランの本田についてはユライ・クツカが右サイドハーフのポジションを奪取すると報じられていたが、クツカは本田ではなく、アンドレア・ベルトラッチと争ってボランチとして起用される模様だ。
一方インテルの長友に関しては、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先発と予想している。もっともこちらは予想が各紙で分かれているし、第一ロベルト・マンチーニ監督が毎試合でメンバーを入れ替えるため当たった試しがない。
ただその指揮官は30日の会見で「このところいいプレーは続けているし、起用される可能性はある」と語っていた。
もちろん、先発メンバーが明かされたら全然違うという可能性もあるだろう。しかしながら第3節の時点で両者の立場は微妙といわれていただけに、それぞれよくここまでチーム内の評価を挽回したものである。
本田は一度、スタメンから滑り落ちた。開幕からしばらくはトップ下として定位置をもらってはいたが、攻撃面での結果が出せずに第5節のウディネーゼ戦を最後に先発から外される。ただトップ下を他の選手に替えたところでチーム全体が機能せず、ナポリ戦での大敗(1-4)をきっかけにシニシャ・ミハイロビッチ監督はシステムそのものを変えた。
守備を固め、ウイングによる推進でカウンターを仕掛けるというスタイルへの転換。これで多少、チームは手堅く戦えるようにはなったものの、本田にとってはポジションがなく、出場機会の大幅な減少を意味していた。折しもこの時期、監督やクラブ批判と取られた例の発言があり、関係の悪化した本田は戦力外扱いの末放出が既定路線とも地元メディアでは囁かれていた。