脱税疑惑によりセリエAで関係者が調査対象に【写真:Getty Images】
イタリアサッカー関係者64名が脱税疑惑でナポリ検察から調査されている。26日付け伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが報じた。
同紙によると、ナポリ検察は2009年から2013年にかけて行われた移籍オペレーションについて調査しており、脱税のためのシステムが存在していたとみている。
調査されている関係者の中には、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副社長兼CEOやナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長などの他、パリ・サンジェルマンFWエセキエル・ラベッシ、元フィオレンティーナのアドリアン・ムトゥ、パルマやラツィオ、インテルでプレーし現在はセリエBのモデナのエルナン・クレスポ監督の名前があるとみられている。
イタリアでは2006年に“カルチョーポリ”と呼ばれる一大スキャンダルが発覚。ユベントス首脳陣らが審判団を買収し、イタリアサッカー連盟や審判協会の幹部らもこれに関与する大事件が明るみになった。
これによりユベントスは優勝の取り消しとセリエB(2部降格)の処分が下され、ミランやフィオレンティーナ、ラツィオは新シーズンの勝ち点でペナルティが科せられた。
今回の事件も場合によってはさらに波紋が広がる可能性もある。再び、カルチョに激震が走ることになりそうだ。
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