W杯で噛み付き事件を起こしたスアレス【写真:Getty Images】
かつてバルセロナのスポーツディレクターを務めたアンドニ・スビサレッタ氏は最大の失敗は現バイエルン・ミュンヘンのジョセップ・グアルディオラ監督を引き止められなかったことだとスペイン紙『マルカ』でのインタビューで語った。
同氏がバルサのSDなったのは友人であるグアルディオラ監督と当時の会長であるサンドロ・ロセル氏が望んだからだとしたが、グアルディオラ監督との関係に深い溝ができ、引き止めることができなかったという。
スビサレッタ氏は現在もグアルディオラ監督と会話がないようで、関係が悪くなったことは「非常に悲しい」と語った。
さらにスビサレッタ氏は、リバプールから獲得したルイス・スアレスは補強の第一候補ではなく、当初は現マンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロの獲得を計画していたという。
「最初の目的はスアレスではなかったし、彼もそれを知っている。アグエロの獲得がうまくいかないとみて目的を変えた」
スアレス獲得が進んだ要因には、とある“事件”が深く関係していたようだ。スアレスはウルグアイ代表としてプレーしていた2014年ブラジルW杯のイタリア戦でジョルジョ・キエッリーニに噛み付いたことにより、FIFAから4ヶ月の活動禁止処分を受けていた。
これにより、他クラブからの関心が薄まり、バルサの獲得に大きく近づいたという。スビサレッタ氏はスアレス移籍の舞台裏を明かした。
「交渉中に噛み付き事件が起こった。他のクラブたちは彼の性格と処分の重さが不透明な状態で躊躇しており、そこで一気に移籍を進行させたんだ」
スアレスは17日のビルバオ戦でハットトリックを達成し、リーグ戦18ゴールで得点ランク首位に立っている。“あの時スアレスを獲得していれば…”と考えているクラブは多いかもしれない。
【了】