チェルシーのロマン・アブラモビッチ氏【写真:Getty Images】
今季は大きな不振に陥っているチェルシーだが、実はチームを支える強力な存在にも危機が訪れているようだ。
チェルシーのオーナーを務めるロマン・アブラモビッチ氏は“ロシアの石油王”と呼ばれる実業家で、その資産は91億ドル(約1兆628億円)といわれている。
しかし、今年に入って石油の価格が暴落。原油安により、1バレルあたりの価格がこの数日間で118ドル台から30ドルを切る程に落ち込んでいる。
英紙『テレグラフ』によれば、その損失額は10営業日で11億ドル(約1285億円)ともされており、巨万の財産を持つアブラモビッチ氏にとっても大きな打撃となった。
アブラモビッチ氏は2003年にチェルシーを買収。クラブが抱えていた200億円近い負債をポケットマネーで返済すると、次々と有力選手を獲得し、強豪クラブへと育て上げた。
世界的な“金満クラブ”のひとつとして知られるチェルシーだが、アブラモビッチ氏の損失によって冬の移籍市場での動きが鈍ることはあるのだろうか。
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