現役引退を表明した海堀あゆみ【写真:Getty Images】
INAC神戸レオネッサに所属する29歳の女子日本代表GK海堀あゆみが15日、2015シーズン限りでの現役引退を表明した。
海堀はスペランツァFC大阪高槻の下部組織に加入後、2004年からトップチームでプレー。2008年にINAC神戸に移籍すると、すぐに主力に定着し正守護神としてゴールを守った。
そして、2011年にはドイツで開催されたW杯に出場し、PK戦までもつれ込んだ決勝戦では、PKをセーブするなどして日本の優勝に大きく貢献している。その決勝戦ではMVPにも選出されていた。
海堀はINAC神戸のオフィシャルサイトを通じて「理由としましては、身体のパフォーマンスが以前に比べて上がらなくなり、日々一番のライバルである自分自身に勝てなくなったからです。私自身、選手として常に最高のパフォーマンスを出す事を信条にトレーニングしてまいりましたが納得のいく状態まであげられなくなった以上、選手を続ける事は信条に反すると考え、決断に至りました」と語り、引退理由を説明している。
また、今後については「何も決まっていませんが、この経験を生かして今の自分を超えれるように前を見て新しい自分にチャレンジしたいと思います」とコメントし、新しい事に挑戦することを明かした。
同クラブに所属し、同じく現役引退を表明した澤穂希と共に、海堀も現役生活の幕を閉じることとなる。チームは昨年、澤の決勝ゴールにより2年ぶり5度目の皇后杯優勝も果たしていた。
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