いわきFCの監督に就任したピーター・ハウストラ氏【写真:Getty Images】
福島県社会人2部の「いわきFC」は13日、かつてサンフレッチェ広島で活躍した元オランダ代表ピーター・ハウストラ氏が新監督に就任すると発表した。
ハウストラ氏は現役時代フローニンヘンやトゥエンテ、広島などで活躍し、オランダ代表として8試合に出場した経験を持つ。引退後はフィテッセやアヤックスでアシスタントコーチを務めた後、監督として古巣フローニンヘンやデ・フラーフスハップを率い、昨年はインドネシア代表の暫定監督に就任していた。
いわきFCは2012年に地元に根付いて愛されるチームを目指して発足し、翌年から福島県3部リーグに参加。2013年11月に「一般社団法人いわきスポーツクラブ」として法人化され、社会人チームだけでなくサッカースクールなども運営してきた。2015年は福島県3部東で優勝を飾り、今季から2部に昇格する。
社会人リーグの外国人監督は異例の人事となるが、今季からスポーツ衣料メーカー「アンダーアーマー」の日本総代理店であるドームがいわきスポーツクラブの経営権を譲り受けて運営母体となる。さらに前湘南ベルマーレ社長の大倉智氏を社長に迎えた。
今年5月にはドーム社の物流センターがいわき市内に完成予定で、敷地内にいわきFCの拠点となる人工芝ピッチやクラブハウスが設けられる。
新体制で2016年シーズンに臨むいわきFCは今月23日に25歳以下の選手を対象とした「いわきFCコンバイン」というトライアウトを市内で開催する。晴れて所属選手になるとドーム社の子会社に正社員として登用されるなど、手厚いバックアップを受けられるという。
将来的にサッカー専用スタジアムの建設やJリーグ参入も目指すいわきFCは、地域とともに成長するクラブを目指して壮大な挑戦を始めようとしている。
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