ダンディー・ユナイテッドに加入したGK川島永嗣【写真:Getty Images】
昨年12月にスコットランドのダンディー・ユナイテッドに加入した日本代表GK川島永嗣は、残留争いを強いられているチームの状況について語った。英紙『デイリー・メール』が伝えている。
川島は年明け2日に行われたダンディーFCとのダービーでデビューを飾るも、1-2で敗戦。新年初戦で白星とはならなかった。
1試合消化の多い11位キルマーノックが同日の試合で引き分けたため、12チーム中最下位に沈むダンディー・Uとの勝ち点差は「11」に広がってしまった。
1部残留に向けて厳しい状況が続いているが、川島はベルギー時代に“奇跡の残留劇”を経験したことがある。
リールセに所属していた2010/11シーズン、最終戦を前にチームは降格圏となる15位に位置していたが、最終節で引き分けたにもかかわらず同勝ち点の14位エウペンが敗れたため順位が入れ替わり、残留に成功している。
「僕達は何ポイント離されていたのかよく覚えていない。だけど、残留したのは本当に奇跡だった」。そう当時を振り返った川島は、ダンディー・Uでも当時の再現ができると信じている。
「このような状況の試合ではほとんど勝っていない。だけど、ポイントを拾い続けていくことが重要だ。非常に難しい状況あるけど、もし勝利するか勝ち点1でも得ることができれば、すべての物事が変われるはずだ」
ダンディー・U加入まで他のクラブで練習を積むなど多くの時間を要した川島だが、「他の選択肢もあった。日本に帰ることもできたし、他のベルギーのクラブを探すこともね。だけど、ヨーロッパで違う経験をしてみたかったんだ」と渡英の理由を語っている。
スコットランドで活躍した日本人選手といえば、セルティックで数々のタイトルを獲得した中村俊輔だろう。川島は、中村がスコットランドで成し遂げた偉業に刺激を受けているようだ。
「彼とはまだ話していないけど、いくつかのアドバイスを求めることになるだろうね。全ての日本人が、彼がセルティックで活躍したことを知っている。だから、彼と同じように僕もベストを尽くすつもりだ」
日本代表の守護神は、絶体絶命のチームの救世主となれるだろうか。
【了】