練習後に記者会見したジネディーヌ・ジダン監督【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は5日の午前中に初練習を終え、記者会見に臨んだ。クラブ公式サイトやスペイン紙『アス』などがコメントを伝えている。
練習の冒頭で選手達に「我々は冒険をスタートさせた。目の前に課題があり、目標達成のために可能なかぎりの力を尽くしたい」と伝えたというジダン監督。
ラファエル・ベニテス前監督から引き継いだチームを「バランスのとれた攻撃的スタイル」へと変えていきたいと今後の展望を語った。そして「ピッチ上で我々のベストを見せるために働く。選手達はハードワークし、集中しているように見えた」と、雰囲気の良さを強調した。
一方、選手の起用法については明言を避けたが、ジダン監督は「すべての選手が重要になる」とポジション争いは再び横一線に戻している。前任者の下では存在感が希薄だったハメス・ロドリゲスやイスコにも「非常に優れた選手」と称賛し、重要な戦力で放出しない姿勢を明確にした。
また、これまで通りカリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウドによる”BBC”を前線で起用するのか尋ねられると、「明らかにそう考えている」と述べ、破壊力抜群のトリオを継続させる構えを見せた。
Bチームからの昇格という形でトップチームを率いるのは元バルセロナで現バイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督と同じだ。数年で名将の名をほしいままにしているスペイン人指導者とジダン監督を比較する声も聞かれるが、本人は否定的な考えを示す。
「グアルディオラはグアルディオラで、私はベストを尽くそうとしている。彼とは比べられない。選手として比較された経験がないし、監督になってもされないだろうね。私にとって重要なのは毎日選手達に何をもたらせるか、ということだよ」
スペイン紙『マルカ』による「ジダン監督はうまくいくか?」をテーマにした読者アンケートでは、否定的な票を投じる者が多かった。指導者としての経験の浅さが否めないレジェンドは、そういった外部からの評価を覆し、チームを復活させられるだろうか。
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