スタイル変更後の割り切りが吉と出た
第3節から6連敗を喫するなど出だしでつまづき、夏場までは昨季同様に苦しい戦いを強いられた。ラモス瑠偉監督が求める繋ぐスタイルのサッカーがなかなか浸透せず、チーム作りが思うように進まなかった。
だが、結果が求められるシーズン後半戦は、バックに資金力があるクラブ力がものをいった。夏場の補強で骨太になったチームは徐々に勝点を拾い出す。指揮官も結果を出すために割り切ったのか、ロングボール中心のパワーサッカーで相手を押し切り、勝利を重ねていく。
とりわけ、残留争いの目下のライバルだったアウェイ栃木戦を1対0でものにした試合の内容が象徴的だ。レオミネイロのスピードと走力を活かした裏へのボールを増やし、へニキの運動量とパワーを存分に生かしたセカンドボール争いの肉弾戦でことごとく相手を上回った。この試合を含む6試合で5勝をあげると最下位から脱出。この時期の快進撃が残留の決め手となった。
【次ページ】診断