選手の顔ぶれはJ1級だったが…
世界的名手であるディエゴ・フォルランを獲得し、柿谷曜一朗や山口蛍といった若手も急成長を遂げた昨季、C大阪はJ1優勝も期待されたが、蓋を開けてみればまさかのJ2降格というどん底を味わった。
今季はパウロ・アウトゥオリ監督を招聘し、1年でのJ1復帰を目指したが、現実は青写真どおりには進まなかった。
夏場には4連勝など怒涛の勢いで勝ち点を積み重ねてきたが、終盤にかけて失速。ラスト5試合は1勝2分2敗で自動昇格を逃し、4位でプレーオフに回ることに。何とか決勝に進出したが、“J2史上最強の3位”福岡と引き分け、J1復帰を達成することはできなかった。
夏にフォルランが退団したとはいえ、日本代表経験者を揃えたC大阪はJ2で突出した存在だった。しかし、最終節の直前に大熊清氏への監督交代に踏み切るなど、迷走した感は否めない。
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