わかりづらかったCSの組み合わせ
最大で5クラブが出場してJ1の年間王者を決めるJリーグチャンピオンシップが、来シーズンから大会方式の一部を改正して開催されることが決まった。
チャンピオンシップに出場できるシード順に微調整を加えることで、ファンやサポーターを困惑させた、組み合わせの決定方法に関するわかりづらさを緩和させるためだ。
今シーズンから新設されたチャンピオンシップは、まず年間総合勝ち点1位クラブがシードされて決勝へ進出。両ステージの優勝クラブが第2及び第3シードとなり、それぞれのホームに年間総合勝ち点2位及び3位のクラブを迎えて1回戦を行う仕組みになっていた。
しかし、1回戦の組み合わせを決めるための規定が、条件が多いがゆえに極めて難解となっていた。たとえば、第2シードとなるクラブはこう定められていた。
「年間総合勝ち点が1位ではない両ステージ優勝クラブのうち、年間勝ち点が上位のクラブ」
今シーズンを振り返ると、セカンドステージ覇者のサンフレッチェ広島が年間総合勝ち点1位クラブとしてまず決勝へシードされた。自動的にファーストステージ覇者の浦和レッズが第2シードとなり、埼玉スタジアムに年間総合勝ち点3位のガンバ大阪を迎えて準決勝を戦った。
最終的な出場クラブ数が「3」となったのは、ファーストステージを制したレッズが年間総合勝ち点2位、セカンドステージ覇者のサンフレッチェが同1位でそれぞれ重複したためだ。
レッズの年間総合順位が3位以上で確定した10月24日のセカンドステージ第15節の終了時点で、チャンピオンシップ出場チーム数が「5」となる可能性は消滅した。
しかしながら、11月22日のセカンドステージ最終節を迎えた段階でも、年間総合勝ち点1位をサンフレッチェとレッズ、セカンドステージ優勝をサンフレッチェと鹿島アントラーズ、年間総合勝ち点3位をFC東京とガンバが争っていた。
もしアントラーズが逆転でセカンドステージを制していたら、チャンピオンシップはどうなっていたか。出場クラブ数は「4」となり、まずは11月25日にアントラーズとガンバによる1回戦がカシマスタジアムで行われていた。