ベルギー戦は成長を示すチャンス
「ベルギー代表とやれるというのは、ずっと期待していたところでもある」
オランダに引き続き強豪との対戦になるが、川島永嗣にとっては特別な試合となる。10年W杯の直後に地方クラブのリールセに入団し、高いパフォーマンスを続け、同国の名門であるスタンダール・リエージュに移籍。厳しいレギュラー争いを強いられながら、信頼を勝ち取ってきた。
すでに3年半もベルギーのクラブに在籍、遠からずビッグリーグへのステップアップも視野に入れているはずだが、この場所で自身を成長させてきたという自負は強い様だ。
そのベルギーから数多くの有望なタレントが生まれ、ビッグクラブの主力として活躍していることに関して「リーグ戦も戦術より個の能力が意識されるところもあるので、そういう意味で個が育つにはいい土壌なのかな」と語る。
川島がベルギーにやってきた当時はベルギーリーグに所属していたルカクが、今やプレミアリーグでも有数のストライカーに成長。
今回は欠場が見込まれるエースのベンテケ、中盤の要であるヴィッツェル、現在はチェルシーに所属するデ・ブルイネらも川島がベルギーにやってきた時にはベルギーでプレーしていた。そうした選手たちと相対する今回は、川島としても成長の証をしっかり示すチャンスだ。
9月29日のリーグ戦で右太ももを打撲し、その後の内出血で4試合のリーグ戦やヨーロッパリーグを欠場することに。前節のクラブ・ブルージュ戦で先発に復帰し、今回の代表戦にちょうと間に合った状況ではあるが、「無理すると長引くので、チーム(リエージュ)とも相談して無理しないで治すということでやってきて、いい形でいいタイミングで戻ってこられた」と説明する。