【写真提供:技術提案書よりJSC】
国立霞ヶ丘陸上競技場の全面建替工事によって建設される予定の新国立競技場のデザインについて協議した結果、建築家の隈研吾氏がデザインしたA案になることが22日に決定した。
ザハ・ハディド氏が提案したデザイン案が白紙撤回されたあと、新たにデザイン案を募集。その後、”木と緑のスタジアム”をコンセプトにしたA案と、”純木製の列柱に浮かぶ白磁のスタジアム”をコンセプトにしたB案の2案の応募があった。
今回、決定したA案はスタジアムが緑に囲まれ、木材も多く使用されるスタジアムとなる。全席を屋根で多い、中央部分だけぽっかりと穴が空いたデザインだ。ピッチは陸上トラックで囲まれる形となる。
新国立競技場は2020年東京オリンピックの主会場となる予定だ。大会開催中は客席最前列の部分が傾斜角度約20度となり、中央部分は約29度、後方は約34度となっている。
大会終了後は客席最前列の前にオーバーレイ範囲と呼ばれる部分が拡張され、ピッチとの距離が少し近くなるようだ。工事の完成は2019年11月末となっている。
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