伊紙、2得点演出の本田に高評価
本田が1アシストを含む2点に絡んだフロジノーネ戦の翌朝、地元紙は本田に対し及第点以上の評価をつけていた。大手紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ボナベントゥーラと並び最高点タイの7とした。以下は各紙の評価及び評点。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』 7
「日本のディーゼル車(ディーゼルエンジンは始動にやや難があるが、一度エンジンが温まれば力強く走る。つまり前半は大人しいながらも後半に調子を上げてくることの例え)。チェルチよりランニングには欠けるが、彼よりもっと聡明だ。走り込んだアバーテにノールックでパスを通したアシストは非常に美しいものだった。随所でイニシアチブを取り、ゴールは逃したがシュート自体は悪いものではなかった」
なおマッチレポート内では、このように評されてもいた。
「これまでゴール前のチャンスを作れなかったミランが急に点を取れた背景には、やはり理由があると考える。ミハイロビッチのチームはフロジノーネを相手に、合理的かつスピーディな展開の構築を心がけていたからだ。(中略)そしてセントラルMFにアイデアが欠けた場合、本田は必勝の切り札になり得る。チェルチよりも激しさには欠けるが、より質の高いプレーを追求する傾向があり、中央から(前線に)飛び出す動きも素晴らしい。彼とボナベントゥーラは間違いなく頭脳であり、この逆転劇の原動力だった」
『コリエレ・デッロ・スポルト』 6.5
「前半は傍観者となっていたが、後半立ち上がりは素早かった。ミランが後半にペースアップをすることができたのは、彼の俊敏さとアシストによる」
『トゥットスポルト』 6.5
「他の選手と比較し、クルージングコントロールの設定速度が半分になっていたように見えた。ただ後半にゴールを失敗してからは、アシストを成功させその後はミスを一つも犯さなかった」
『コリエレ・デッラ・セーラ』 6.5
「後半に目が醒める。ゴールは失敗したが、その後は味方を5度にわたってシュートへと導いた。ミハイロビッチ監督の信頼を再び勝ち取ったように見える」
『ラ・レプッブリカ』 6.5
「火が付くのが遅かったが、後半はアバーテとともに(右サイドの)軌道を疾走する」
【了】