決して“穴のないチーム”ではなかったバルセロナ
バルセロナが日本を魅了した20日、遠く離れたスペインではレアル・マドリーがラージョを10-2と粉砕した。
バルセロナは17日に行われた広州恒大との準決勝、そしてリーベル・プレートとの決勝と2試合を通してその強さを見せつけた。しかし、現在のバルセロナは決して“穴のないチーム”ではなかった。
シーズン序盤から相手が高い位置から仕掛けるプレスに苦しみ、勝利を挙げた試合でも内容的には不満の残る展開が続き、リーガエスパニョーラ第5節セルタ戦、第7節セビージャ戦では敗戦も喫している。
その後、セルヒオ・ブスケツの使い方やメッシ不在を機にネイマールがより中心的な存在としてチームをけん引したことでパフォーマンスを改善した。特にレアル・マドリーとのアウェイでのクラシコを制した時点では、チーム状態がピークに達していた。
それでもリーガの猛者たちが黙っているはずもなく、来日直前に対戦したデポルティボは中央を固めてカウンターを狙うプランでバルサを苦しめ、カンプ・ノウで2-2のドローを手にした。
さらに12月9日に行われたCLレバークーゼン戦では先発メンバーを大きく落としたこともあって1-1。5日のバレンシア戦を含めて3試合連続ドローという状態での来日だった。
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