森保一監督【写真:ダン・オロウィッツ】
【サンフレッチェ広島 2-1 広州恒大 クラブW杯3位決定戦】
クラブW杯3位決定戦が20日に行われ、サンフレッチェ広島は広州恒大に2-1で逆転勝ちを収め、3位で大会を終えた。
1点ビハインドで後半を迎えた広島。森保一監督が動いたのは58分だった。この日も抜け目ない動き出しでチャンスを作っていたエースの佐藤寿人に代えて、ドウグラスを投入する。
そして交代から12分後の70分、左CKにフリーで走り込んだドウグラスが頭で決めて同点に追いつく。勢いに乗るJリーグ王者は83分に逆転弾を奪う。お膳立てしたのはこちらも途中出場の柏好文。右サイドを突破すると中央へクロスを供給。浅野拓磨のヘッドはバーに阻まれたが、詰めていたドウグラスが押し込みネットを揺らした。
総合力の勝利だった。この日は千葉和彦が出場停止で不在。代わって宮原和也がスタメン出場した。そしてドウグラスをベンチに置き、リーグ戦では切り札として活躍した浅野が先発。さらに今大会好調の茶島雄介がシャドーの一角を務めた。野津田岳人、柴崎晃誠が負傷で離脱する中、メンバーに絡めなかった選手がピッチ上で結果を残してきた。
“世界3位”に輝いた広島は、先発選手だけでなくベンチにも能力の高い選手が控えていた。そして、そうした選手たちをうまく使った森保監督の采配が光る結果となった。
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