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ついに破った広州恒大の高い壁。Jクラブのプライド示した広島

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

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広島がアジア王者の牙城を崩した【写真:ダン・オロウィッツ】

【サンフレッチェ広島 2-1 広州恒大 クラブW杯3位決定戦】

 クラブW杯3位決定戦が20日に行われ、サンフレッチェ広島は広州恒大に2-1で逆転勝ちを収め、3位で大会を終えた。

 広島がアジア王者の牙城を崩した。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも日本勢の前に立ちはだかってきた広州恒大。そんな強敵を相手に、広島がクラブW杯の舞台で躍動した。

 潤沢な資金力を武器に中国代表クラスを揃え、パウリーニョら強力助っ人も加えたアジア王者は、これまでに何度もJクラブの行く手を阻んできた。

 過去3年で日本勢との戦績は10勝4分3敗と圧倒。特にノックアウトラウンドでは負けなしと勝負強さが際立っていた。

 今季も準々決勝で柏レイソルが、準決勝でガンバ大阪が広州恒大に挑んだが、いずれも1分1敗という結果で敗退を余儀なくされている。

 引き分けに持ち込むことはできたが、1stレグでは広州恒大が勝利しており、2ndレグは彼らにとって“負けなければいい”試合だった。

 この日も先制したのは広州恒大で、広島はチャンスを作りながらゴールが奪えずにいた。それでも、サイドを起点に粘り強く攻撃を仕掛けると、途中出場のドウグラスが2点を奪って逆転勝利を手にした。

 広州恒大という高い壁は、今後も日本勢にとって厄介な存在となるだろう。だが、今回の広島の勝利は意義のあるものであり、他のJクラブに勇気を与えたはずだ。

【了】

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